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CFD取引における配当金


株式投資では、個別株を購入して権利確定日にこの株を保有していれば配当金をもらうことができます。
この配当は年1回の企業もあれば、年2回の場合もあります。
配当金だけでなく、株主優待が付く企業もあります。
この配当金や株主優待は株を保有する楽しみの1つでもあります。

現物を取引しないCFD取引では個別株のCFDを保有していてもこの配当金を受けることはできません。
しかし、CFD取引では配当金調整額(CFD会社によっては配当金の名称を使っている)を受け取ることができます。
一般の株取引でもらう配当金とCFD取引での配当金調整額には大きな違いがあります。

一般の株取引では株を買って保有する場合に配当がつきます。
一方、CFD取引では、権利確定日に買いボジションを持っている場合は調整額を受け取ることができる反面、売りボジションを持っていると調整額を支払わなければいけません。
CFD取引では売買において配当金調整額の受け渡しがある点が、一般の株取引とは異なるのです。
ただし、一般の株式である原資において配当が実施された場合に、この配当金調整額の受け渡しが行われます。
オリックス証券では、個別株CFD、ETF CFD、株価指数CFDで配当金調整額の受け渡しがあります。
なお、この配当金調整額は、一般の株式保有における配当金と同じ額ではないことにも注意が必要です。

CFD取引には、独自のルールがあります。
このルールを把握しておくことがCFD取引では大切です。
CFD取引には株のCFDだけでなく、ETF、指数、商品先物など様々な種別のCFDがあります。
会社の比較だけでなく、どのCFD取引を行いたいのかという比較も必要です。
各CFDのルールを身に付けたうえで取引を行うことが大切なのです。



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CFD取引の取り扱い手数料とスプレッド


CFD取引には、様々な手数料がかかります。
この中で、一番気になるのはCFD取引における取扱手数料でしょう。
手数料の安いところを選びたいものです。
CFD会社を比較すると、この取扱手数料が無料である会社、取り扱う銘柄によって無料の銘柄と取扱手数料が発生する場合のある会社など、様々です。
では、取扱手数料が無料の方が良いのでしょうか?
それは、違います。
取扱手数料がないと、CFD会社には儲けがありません。
そのため、CFD取引にはスプレッド(Spread)という仕組みが用いられています。

CFD取引では、Bid(売値)とAsk(買値)の提示レートで取引を行います。
このBidとAskの価格差がスプレッドです。
例えば、Bidが98円・Askが100円なら、この価格差は2円です。
この売値と買値の差である2円がスプレッドです。
このスプレッドがCFD会社の利益であり、手数料なのです。
つまり、このスプレッドの値が小さいほど、手数料が少なくなるのです。

取扱手数料は目に見えるコストであり、スプレッドは目には見えないコストです。
目に見える手数料だけを比較するのではなく、このようなスプレッドもしっかり比較しましょう。
各CFD会社ではこのスプレッドも提示してあるので、チェックが必要です。
また、CFD取引における手数料は、取扱手数料やスプレッドだけではないので、契約内容をしっかり読んで理解しておくことが重要となります。

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CFD取引は差金決済です。
差金決済とは、株式などの現物を持たずに売買の差額で決済することです。

株式の購入ならば、株を購入すると株を保有し、売却すると株を手放しますね。
その時、株の購入額が100万円、売却額が150万円であるとします。
購入時には証券会社から株を受け取って、証券会社に100万円支払います。
次に売却した時には、株を証券会社に渡して150万円受け取ります。
株を保有すると株主になって、配当や株主優待がもらえます。
これが一般の株式の売買である現物取引です。

株式のCFD取引では、この株の現物がありません。
擬似の株式があると考えると良いでしょう。
同じように購入額が100万円、売却額が150万円であるとします。
投資家は、この売買の差額50万円をCDF会社から受け取ります。
この決済方法が差金決済です。

一般の取引所を通す株式売買では、この差金決済は禁止されています。
このため、一般の株式売買では、同一銘柄で、1日に売り→買い、もしくは買い→売り、の一往復の売買しかできません。
同一銘柄で売り→買い→売り、もしくは買い→売り→買い、を1日に行えないのです。

しかし、CFDであれば同じ銘柄であっても同じ日に何度も売買を繰り返すことが可能です。

CFD取引をどのCFD会社と行うか、CFD会社の比較はとても重要です。
仕組みが複雑であり、扱う会社によって手数料も違います。
差額で決済するといっても、その差額だけでなく手数料がかかることも踏まえて、手数料に関する説明などもしっかりと頭に入れたうえで比較してCFD取引を始めてください。


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CFD取引は、市場を通さない相対(あいたい)取引で行われます。
この相対取引はOTCとも言います。
OTC=Over The Counter の略です。

東証などを通す一般的な株の売買など、取引所を通じての売買ではどの証券会社を通して購入しても同じ価格です。

一方、相対取引では、売主と買主が直接取引を行います。
株の相対取引ならば、売主と買主の意思が合致した価格で売買が成立します。

CFD取引では、投資家はCFD会社(CFDを取り扱う会社)と直接取引を行う仕組みです。
このように取引所を通さないCFD取引では、CFD会社の提示する価格で取引が行われます。

この提示される価格は、市場で取引される価格とおおむね連動しています。
しかし、連動しない場合もあるので注意が必要です。
CFD会社によって値のつけ方は異なります。
そのため、CFD価格はCFD会社によって異なるのです。

このような相対取引は、FXでも行われています。
ただし、くりっく365でのFX取引は相対取引ではありません。

CFD取引では、このように提示された価格で取引を行うので、どのCFD会社と取引を行うか慎重に比較して決定する必要があります。
CFD取引を始めるには、信用できる会社を比較して選ばなければなりません。

CFD取引を始めるにあたっては、このような価格設定の仕組みの他、内容を充分理解したうえで行ってください。
リスクを避けるためにも、商品の内容を理解できないままCFD取引は行わないようにしてください。

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CFD取引では、レバレッジ効果を用いて少額で大きな額の取引や、大きな利益を挙げることが可能です。
この「レバレッジ」とは「てこ」の意味です。
てこは、小さな力で大きなものを持ち上げることができます。
同じように、証拠金を用いることでCFD取引は少額であっても大きな額の取引が可能になるのです。

このレバレッジは、CFDの種類・銘柄によって異なります。
ひまわり証券はレバレッジ最大20倍です。
オリックス証券の場合はレバレッジ5倍~20倍です。
オリックス証券を例にとって見てみましょう。
オリックス証券の株価指数CFD・株価指数先物CFDは、証拠金率は約定代金の5%です。
つまり、証拠金率5%とは1/20のお金があれば良いということで、これがレバレッジ20倍という意味になります。
手数料も別にかかる場合もあるので、取引前にしっかり説明を読んで理解しておくことが必要です。

このように、少額で大きな取引ができるCFDですが、レバレッジが大きければそれだけリスクも大きいことを頭に入れておきましょう。
大きな利益が期待できる反面、大きな損益も出る可能性があるからです。
この損金は証拠金の額よりも大きくなる可能性があります。
損金が大きいと追加で証拠金を入れなければならない場合もあるのです。
CFD取引ができる人は自分をしっかりコントロールできる人でなければいけません。

CFDを取り扱う会社では、取引のための様々なツールを用意しています。
CFD取引開始にあたって、個人投資家にどのような使いやすいツールを用意しているかの比較も必要です。
扱っている銘柄の中に自分が取引を行いたいものがあるかどうかも比較して、リスクを考慮して取引を開始するかどうか判断してください。

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